先月急性虫垂炎の手術のときに卵巣嚢腫が見つかり、
本日MRI検査を受けることになりました。
病院に何回も行きたくないので、
虫垂と一緒に切除しておいてほしかったような、
ほしくなかったような。
せっかくの休日に行くところが病院というのは、
楽しい気分はしません。
せめてこの経験があなたのお役に立てたなら、不幸中の幸いです。
MRI検査は、こんな感じでした。
金属類を身につけていないかの確認をされます
受付をして検査室の待合まで行きますと、
クラークさんに書類の確認をされました。
同意書の確認
事前に同意書を渡されていたので、それの確認です。
造影剤を使用するということで、副作用の危険性があるので
本人と家族の、了承の署名が必要でした。
造影剤を注射すると体の異常を見つけやすいのだそうです。
身体の確認
事前に渡されていた確認書類をもとに、同じ内容を質問されました。
ざっくり言うと、以下のようなことです。
ペースメーカーや人工内耳や何やが体に入っていないか。
コンタクトレンズをしていないか。
ピアスやヘアピンをしていないか。
ピップエレキバン等を貼っていないか。
化粧を落としているか。
検査着に着替えます
検査室手前の更衣室で検査着に着替えました。
無地の、ゆったりめの上下でした。
スポーツブラで行ったので金属がないため、
ブラはつけたままで大丈夫でした。
下はショーツを穿いたまま、検査着を穿きます。
ブラにもショーツにも金属が付いていた場合、素っ裸の上に検査着をつけることになるんだと思います。そんな人はいないかと思いますが、たぶん、そうなるんだろうと思います。
検査室に入る前に金属探知機をかけられました。ここでも金属類を身につけていないかの質問をされました。
検査室に入り、寝台に仰向けで寝ます
検査室に入ってMRIの機械と言いますか装置を見たら、CTと同じように感じます。
寝台に腰を下ろします。頭がこっちで足はこっちと言われた通りに体を伸ばします。
仰向けです。
頭の方には枕っぽいのがあって、足先の方にもフカフカしたものがありました。
足元を見ると、筒状に穴が空いている装置があります。今からその穴に足から入って行くわけです。
最初にも確認されましたがここでも技師さんに閉所恐怖症ではないかと確認されました。
痛いことはないこと、
大きい音がするのでヘッドホンをつけること、
検査の途中で造影剤を注射すること、
気分が悪くなったら早めに知らせること、
動かないでいること、
じっとしていたら検査が早く終わること、
検査は三、四十分かかること、等を聞きました。
両手を胸の上に置きます。
腰から胸にかけて白い厚めの布地のカバーをつけられました。
右腕だけカバーの外に出して、ナースコールみたいな、ブザーを握ります。
不安そうに見えるらしくて、
装置に体は入るがそんなに深く入らないってこと、
気分が悪かったらブザーを押してと念を押されました。
ポーカーフェイスのつもりが、無自覚に不安がだだもれの様子です。
閉所恐怖症ではないです、
緊張しいなんです、
怖がりです。ビビリです。大丈夫です。
周囲に人がいなくなりました。
ヘッドホンをつけられ、足元から装置に入って行きました。
装置の中は騒音が鳴りっぱなし
装置の中に入りました。寝台が動くので入っちゃったのであって、自らの意志で入ったのではありません。でも了承したことですから自ら入ったも同然です。
目線を上にあげると、すぐそこは装置の外です。頭のてっぺんは外に出ているのかもしれません。もがけばすぐに出られます。出る気はありませんが、すこし安心しました。
目を閉じました。
そこでようやく気づいたのですが、検査室全体に心音のようなドクンドクンというリズムが刻まれる音がしています。
もっと近くで無視できない音量の電子音が鳴り出しました。装置が音を出しています。
caution!!
映画のシーンで鳴り響くような、モニター画面いっぱいに警告が表示されたときのような音が繰り返されます。
やっと止んだと思ったら、次には高めの音が鳴り出して、半音上がったり下がったりします。実際、半音なのかどうかわかりません。
頭の中で反響しているのか、実際に耳が聞いているのか、同時にウワンウワンという別の音も小さめに鳴っています。
確認の書類の中で耳栓が必要かどうか聞かれたこと、自分は不要にチェックを入れたこと、最初にクラークのお姉さんに確認されたときも耳栓不要だと返事したことを思い出しました。
MRIは、耳栓の要不要を聞かれるほどうるさい検査です。
途中で造影剤の注射をします
騒音から解放され装置の中から出されました。
しかしまだ終わりではありません。
外に出している右腕からチクっとしますよ、と、注射を入れられました。
チクっとしました。
技師さんに半分以上、五分の三は終わりましたよと励まされました。
はい、頑張ります。
またうるさい装置の中に入って行きました。
色々なパターンで音を出してきます。
なんで途中で注射するのでしょうか、どこともそんなものなのでしょうか。
造影剤を注射されても変化はありません。
相変わらず装置はうるさいです。
そもそも、この音は何なのですか、要るのですか?
音が要るならいい音聞かせて。
余計なことを考える余裕が出てきました。
慣れてきたので目を開けました。
装置の中は白です。
上側に一箇所突起が付いています、カメラでしょうか。そこから何かが発されている様子はありません。装置内にレーザー光線のようなものが出ているかと思いきや、何もありません。
ただ、うるさい筒の中に入っている人がいますよ、という状態です。
じっとしているせいで手が痺れてきました。時々ピクッと動かしてみます。早く終わらないかなと思います。退屈です。
警告音風、ドリルで穿つ風、響かない木琴風、蛙の大合唱風、さまざまなパターンで騒音が続きます。その音で肋骨が振動して、こそばゆいときがありました。
全体で四十分くらいでしょうか。
ようやく騒音から解放されました。
CTとどう違うか
MRIとCTは筒に入っていくという点、体の内部を見るという点で、素人には同じに見えます。
両者の違いはお医者さんのサイトで解説してくれていますので、ここでは素人が気づいたことを言うにとどめます。
CTは数分で終わります
筒に入る時間で言えば数十秒です。
筒に入ったときか入る前か忘れましたが、息を大きく吸ってとアナウンスされます。
そして息を止める時間が数秒あります。苦しくなるほどの時間ではありません。
じっと息を止めている間に寝台が動いて、必要な部位を撮影しているようです。これを2回くらいしたらすんなり筒から出されます。
妊娠の可能性はないかと確認はされますが、同意書が必要だったことはありません。
服装によっては検査着に着替える必要もありません。
MRIは30分はかかります
ひたすらじっとして電子音を聞くことになります。
息を止めることはありませんが、居心地が悪い空間なのでリラックスすることは難しいです。
喘息があったり腎臓に疾患があったりすると造影剤を打てないこと、副作用の危険性から同意書に署名が必要でした。
MRIのほうが詳しく内部がわかる検査なのだろうという印象です。
MRI検査料はおいくらか
領収証を確認しますと、
画像診断料3,254点で、保険診療3割負担で9,760円でした。
診療明細書によりますと、
MRI撮影、造影剤使用加算、電子画像管理加算|1970点
マグネスコープ静注|654点
画像診断管理加算2|180点
コンピューター断層診断|450点
という内訳でした。
本日は検査のみで診察は後日予定です。純粋に検査のみの金額でこれだけかかりました(泣)。