スーパーで見かけるとよく買う「芋煮あん」。
芋煮あんというのは、
サツマイモの干したようなのと小豆を一緒に炊いたん。
小さめのパックに入っている。小さめだけれど、イモだから一気に食べるとがっつりくる。コスパよしのスイーツ。
スイーツと表現したけれど、見た目は全然ときめかない。知らない人は買いそうにない。はっきり言って、全然美味しそうでない。
というか、不味そう。
ここまで美味しくなさそうに見えるものもそうない。
「芋煮あん」で検索しても、出てくるのが豚汁のような「芋煮」というものばかりなので、てけ緒の不安は増した。
not 芋餡! not 芋煮! not いもあん! not いも煮!
ノンノン、「いもあん」でも「いもに」でもアリマセン。
「いもにあん」だよ。
「いもに餡」でも「芋煮餡」でもいい、
とにかく、芋煮あんだ。
ひょっとして、絶滅危惧種なのでは?
実際どのスーパーでも見かけるわけではない。置いてあるスーパーにも仕入れが少ないようで2個くらいしか並んでいない。てけ緒が買わない日は誰が買っているの。みんな芋煮あんを買ってるの? 正直てけ緒も夏には食べたくない。
みんな芋煮あんをひょっとして知らないの?
別の名前があるのだろうか。
「ぶたじる」と「とんじる」、どっちも一緒。そういう別名が、芋煮あんにもあるのかな。そうでないと、あまりにも世に浸透してなさすぎる。Yahoo!で検索して、出てくるものが「芋煮」すぎる。完全に別物。ひょっとしてみんな知らないの!?
「芋煮あん」、それは
「ぜんざい(これも関東で関西では違うらしい)の中に干し芋を一緒に入れて、煮て煮て煮えたぎらせたら汁がなくなっちゃいまして、煮くずれた干し芋と餡子のかたまりになりました」
って感じの代物(あくまでも個人的感想で実際の作り方ではありません)。だから色はくすんだ小豆色。
盛り付けは、
「鍋からお玉ですくったのをパックにのせて、ラップができるようにせめて平らかにしました」
というような代物(あくまでも個人的感想以下略)。形もへったくれもない。地味中の地味。ここまで美味しくなさそうに見えるものもそうない。
でも、美味しいんだよね。干し芋と小豆の素朴な味。ほっこりするやさしいおやつなの。
カワイイだけがすべてじゃない
いまのおばあちゃんたちが死んでしまって、いまの私の世代がおばあちゃんになって、それで死んでしまったら、この「芋煮あん」を作る人も売る人も買う人もいないんじゃないかと、不安になる。次の世代にちゃんと継承されてるのだろうか。
高校生とか中学生とか、食べたことあるのだろうか。お母さんは作ってくれたのかな?
見た目がときめかないからバレンタインデーに作るようなものじゃない。友達に配れる形状じゃない。写真にとらないから誰もアップしない。だから世に浸透していないように見えるだけだよね?
ねえねえ、みんな、キレイでなくてもカワイくなくても、
好きなものがあるよね!
みんな「芋煮あん」好きだよね!
追記 2020年2月)こんなミニサイズがあったなんて嬉しい。
