私、物書き。
去年の夏頃から小中高時代の自作小説を保全中です。だいぶまとまってきたので公開することにしました。
今は素人の作品でも人様に読んでいただけるという、小説投稿サイトがあります。
いい時代になったなあ、としみじみ。
私がせっせと物語を書いていたころは、読んでもらうには、友人に見せるという迷惑行為しかなかったものです。しかしそれはハードルが高すぎるので、やはり一人でひたすら書いて机の中で眠らせるしかありませんでした。
でも、今は投稿サイトというものがあると知ったわけです。書いたからにはやっぱり読んでもらいたい!
というわけで、
小説を投稿してきました、『カクヨム』というサイトに。
そしたら、トップページの新着小説という欄に載りました。
と思ったら、瞬く間にそこから消えて行きました。
なんとなんと、次から次へと投稿されるので、分刻みで新着があがるのでトップページにいたのは数分なのです。
そんなに物書きがおったんかと!
あのクラスメートの中にも私以外にせっせと書いてるやつが実はおったんやと、隠しているだけで、明かさないだけで、そこいらじゅうの人が小説書いてるんやって、私、びっくらこいたんですよ。
でも私、それで安心したんですよ。
埋もれた。ヨカッタ〜
って。
だって、ドキドキ恐れながら投稿したんです。
我が分身がどんな扱いを受けるのかわからないので、もうそれは恐ろしいんですよ。本体が地味に生きてますから、読んではほしいけど、とにかく目立ちたくないわけですよ。
そういうわけなので、投稿してインターネット上には上がったものの、
読まれないんですよ。全然読まれないの。
そりゃそうなのです。
私だって投稿するだけ投稿して、他の人の作品を一つも読んでいませんでした。
なぜって、素人の書いたものだからです。クオリティの保証がないのです。ランキングに常駐している作品は面白いのだと思いますが、それ以外のものなんて、読もうと思うわけなし。
なあんだ、こんなことならもっとはやく投稿したらよかったと思いました。
投稿なんて、大したことじゃないです。恥ずかしくもない。だって読まれないんですから。
とか、本気で思ってたんですよ。投稿したての時は。
それでも、どういうわけか数人、読んでくれた人がいらっしゃって応援ボタン押してくれたり、評価を入れてくれたりしました。それはすごく嬉しかったです。
一人読んでくれた人がいる!
それだけで満ち足りて、
書いてよかった!
投稿してよかった! 読者様ありがとう! この時代ありがとう!
とか、本気で思ってたんですよ。投稿二、三回目の時は。
2018年8月3日に初めて投稿して、それから一日置きくらいのペースで続きをアップしていって23話まで掲載しました。この時点で十万字超えています。
文字数なんて気にして書いたことがなかったのですが、十万という数字を見るとがっつり書いていますよね。なんか、自分、変態だなと思いましたよ。こんなせっせと一人で書いて抱えていたのかと思うと、まあ変態だよね。
そんな長いお話を掲載している最中なのです。
ですが、初めて投稿してから一ヶ月経った今、こう思っています。
全然、読まれないんですけど!
掲載してるのに悲しいんですけど!
正確にいうとPV数は86です。多いか少ないかは知らぬ。(未来からの声「少ないですね」)
評価してくださった方もいます。
本来なら、私の家のパソコンの中で永遠に陽の目をみることのなかったお話なのです。素人の書いたものを読んでくださった方が一人でもいる、それだけで御の字です。
でも、せっせせっせと作業して掲載して、今は思っています。
同じ趣味の人に読んでもらいたいです。
はあ、欲深くて辛いです。
読んでくれるのは、たった一人だけでよかった。
読んでもらえた喜びだけで生きていけた。
そんな喜びに満ちた時があったのに。
それは簡単に過ぎ去って、次にはそれ以上読まれないことに不満を持った。
なんでこんな欲深なの。
欲深なものだから、増えないPV数に業を煮やして、
「てけ緒ワールド」で宣伝することにした次第です。
ここはここ、小説は小説、と思っていました。
ブログ記事と小説は違います。
でも、私はここで宣伝する他に方法を思いつきませんでした。
調べてみると、ツイッターで宣伝している人が多いようです。
カクヨム投稿した人ならわかると思いますが、新しい作家の作品には純粋な読む人がほとんど来ません。ここ「てけ緒ワールド」以上に人が来ないというのは、
相当です。過疎中の過疎地。廃村寸前。
書いたからには、読んでもらいたいのです。
『天使』作者エミーゴ (リンク外しました)
中学時代〜高校の時に書いたので、かなり改稿はしていますが大人の方が読むにはキビシイものがあるかもしれません。今流行りの異世界転生、主人公最強、アニメチック萌えヒロインなどは一切含みません。男性が喜ぶ設定は皆無なので女性向けです。恋愛もほぼないのに女性向けタグ。どこに需要があるか謎です。
この記事でも書きましたが、ライトノベルの世界って、どうにも男性寄りなんですよね。一般の女性は引くと思います。(中身云々より表紙の絵で)
それでも「小説家になろう」よりは「カクヨム」のほうが女の人多いかなーっと雰囲気で思ったんですが、ここも席巻しているのは長いタイトルの男性向け異世界ジャンルですね。
ボソっと言っておきますと、今時のゲームのような世界観の異世界転生話はトップページで何度目にしようと全然読みたくなりません。
私の書いたものは女性人気もありませんが、書いた本人にとっては史上最高に面白いです。書く人とはそういうものです。
この「てけ緒ワールド」は、検索エンジンからやって来られて「ジャワティー」か「ホットヨガ」ネタの記事を一つ読んだらさっとお帰りになる方が九割なので、このページが読まれることもほぼないと思います。
なので宣伝効果はなさそうです。(未来からの声「なかったよ!」)
そうは思いますが、
何かの縁でこちらにお立ち寄りくださったお方、ちょっとでも興味を持ってくださったなら、エミーゴのお話をのぞいてみてくださいね。
……と、そんなことを思っていた時代もありました。
この先、追記)2018年10月4日
「カクヨム」を退会しました。
在籍期間およそ2ヶ月でした。
わかったことは、
書く人はあくまでも書く人
ってことでした。
「カクヨム」は書くことと読むことの両立を目指しているのか、どっちもやれるから、おかしなことになっています。
読者が本当の読者ではないことが多いです。というのは、読んでいない、読者のフリをしている作家です。読んでもいないのに、人の作品に足跡を残していき、自分の作品へと呼び込もうとします。
書く人がひしめいていて、「読んで読んでー!」という叫びが溢れているようで、居心地が悪かったです。
読まずに星をばらまくなら人を選べよ
カクヨムには、気に入った作品に星を付けて讃えるシステムがあります。
私の作品の星の数(作品の評価値)が減ったと思ったら、その星はお返し目当ての星だったようです。私がその人の作品を評価しなかったから星を返せーってことのようで、星を消したようですね。(やりとりをしていませんから真相は知りませんが。)
誰が星をくれたかわかるシステムなので、消えた名前で見当がつきます。数すくない星でしたから。
一応、星をくれた人が作品を公開していると、どんなものを書いているかこちらも確認しに行きます。よさそうなら読んで、いい作品だったら星を付けます。それが人情。
このように確認しに行ったところに、どうにもこうにも男性向け作品で下品なタイトルだった日には「?」しかありません。星が減る前は、そういう作品の作者が私の作品に星を付けていました。
趣味が合わなすぎですけど!
お返し目当てにしても、私が女で、女性向けを書いていることくらいわかった上で星ばらまけよ。プロフィールにも少女小説が好きだってわざわざ書いてあるわッ。
という感じに嫌な気分になりました。
でもそういう、他人を嫌な気分にさせる奴は他人のプロフィールはひとっつも読まないんですよ。本気で誰でもいいわけですよ。このテキトーな数打ちゃ当たるっぷりは迷惑スパムと一緒です。
読んでもいないのに星を付けていく人、応援マークを付けていく人、フォロワーになる人が実在します。解析を入れているので読んでいないことはバレバレにわかります。
同じ書く人間として読んでほしいという必死な気持ちはわかりますが、作品を踏み台にされるのは不愉快です。
自分はタイトル等で惹かれたものを読んでみて、面白いと思った作品には星で讃えレビューを書き、実際に応援したいエピソードに応援のハートマークをつけていました。
ところが、
自分も作品をひっさげている以上、
お返し目当ての行為と思われた
のかもしれません。
私が読んだ小説の作者の方が私の作品に来てくれて、一話ごとに応援マークを日に日につけてくださっていましたが、
解析を入れているので、全然読んでいないことがわかります(平均滞在時間7秒って。一話5000字以上あるのに7秒って、スクロールしただけでしょう)。お手を煩わせてすみませんって思いました。
気持ちが冷めるのがわかりました。
結局のところ、読者はいないんだと感じました。
書く人は、どこまでも書く人です。
書く人は書いている間は自作以上に面白いものなんてありませんから、他人の面白くもない作品を読んでいる時間は惜しいんですよね。とにかく自分の絶対に面白い作品を読んでもらうことこそが正義です。
作者側にとっても、作家兼読者に読まれるよりも、純粋な読者に読まれた方が気を遣わずにすみます。純粋な読者のほうが喜ばれます。
書く人は書く人であればいいし、読む人は読む人であればいいんです。
「カクヨム」をこれから使うなら、書く人はあくまでも書く人に徹して、読む人は読む人としてだけ参加するのがいいんじゃないでしょうか。
私は退会しましたが、純粋な読者は大抵声を発しませんから、星も応援もつかなくてもPV数が増えていくなら本物の読者さんがいてくれてるはずなので、その読者さんを大切に、できれば続けていってください。一読者としては好きなネット小説がある日消え去っているのは悲しいものです。