2ヶ月で建築CAD検定試験2級合格を目指す(jw_cad使用)

Hey! How’s it goin’?

勢いで申し込んじまった第2弾。
建築CAD検定試験 2

私てけ緒、第1弾の検定試験も終わっていないのに馬車馬体質なのか別試験の申し込みをしてしまったのだ。

これから建築CAD検定試験2級を勢いで受験を申し込んだ人が2ヶ月余りでやってくる試験にどのように挑み合格するのか、その足取りを記録していきます。ご参考に……

この記事は情報が古い可能性があります。そんな時代もあったんだな、程度にご参考ください。

こちらの記事は2017年11月〜2018年1月の経験に基づいて書かれています。

第1弾の検定試験はこちら

試験2ヶ月前  右も左もわかっていない

建築CAD検定試験2級を申し込む

公共職業訓練に通っております。おりました。

私が受講しているのは建築CADを含めた建築リフォーム系のクラスです。と言ってもこれまではまるまるビジネスマナーなどの基礎の講習でしたので、建築関係の勉強は始まったところです。

始まったと言っても、住宅の各部の名称と機能を知るために木造軸組工法の模型作りをしている段階。

木造軸組工法の模型作り

つまり建築CADについては右も左もわからぬ状態

しかし検定試験が2ヶ月後

受験するためにはもう申し込まねばならない。

勉強するからには在学中のまだやる気があるうちに試験はクリアしておこうと思ってはいましたよ。でも、もう? だって、この月火水と図画工作してただけですよ。申し込みの案内をされて私はビビりました。もう?

まだ何も始まってないよ!

建築CAD検定の主催者:全国建築CAD連盟

第71回 建築CAD検定試験 試験日は翌年1月のどこかの日曜日

申込受付期間(団体受験):~ 11月13日 17:00(注 : 私の学校の締め切り)

翌週には締め切り。

昼休みに郵便局まで走って支払いを済ませ、

……申し込んじまいました。

こちらの検定日程は2018年1月受験のものです。現在の試験日程については公式サイトでご確認ください。

現在11月上旬。試験日の1月は再来月、2ヶ月後です。

しかも建築CADの勉強が始まるのは11月後半以降の予定です。

私、不動産屋の経理事務をしたことはありますが、建築関係の職場にいたことはない

ふらっと受けて受かる可能性は無。バリバリの実技検定。

受験料 2級 10,300円 1,0500

痛い。落ちたくない金額です。

申し込んじまったからにはやるしかない。グダグダ言ってる場合じゃない。

しかし、何をどうすればよいのだ?

jw_cadというソフトを見てみたところでどないせえ言うの。いや、今はそれどころじゃない。第1弾の福祉住環境インテリアコーディネーター検定試験が先!

建築CAD検定2級合格への道はスタート地点に着いただけ

試験1ヶ月半前  何が足りていないのかわかっていない

jw_cadの基本操作を学び終える

試験日は翌年の1月のどこかの日曜日。

11月21日の火曜日から建築CADソフト、jw_cadの授業が始まりまして、12月5日でちょうど2週間が経過いたしました。この2週間でjw_cadの基本操作を学習し終えました。

まずは直線を引いたり長方形をかいたり円をかいたりといった基本的な操作から始まりました。

やり方を聞いて、その場で真似をするのは簡単です。すこし経ってから練習課題を一人で操作しようとすると、「?」、しばしフリーズ。

テキストをめくって自分のメモを読み返して、ははあ、そういえばこんな操作方法だったな、と思い出して操作して、やっと覚えたといえる状態になります。

わたくし、

円弧を描くのが苦手

とある2点を通したい半径がわかっている円弧。やりたいことは明確なのに、思い通りの円弧を描いてくれないソフト。3点指示を使うという発想がないので、接円コマンドにしてみたり半円にチェックを入れてみたり。

ちーがーうーだろっ。

いっそ真円を描いて要らない部分を節間消ししたほうが速いのではないかという。

あと、

「包絡」コマンドは意味が分からない

柱まわりの不要な線を消すのに便利だということはわかりました。そこの処理以外の使い道がわからない。そもそも処理の仕方の法則が自分には理解不能。

だから柱まわりの線の処理以外に使い道はない!

便利コマンドは数あれど、

いざとなれば、

直線と円さえ引ければまあまあほとんどの図形が描ける!

不要な線は、ひたすら

とにかく節間消し

どうにかなります。

使いこなせるとは到底言えないレベルですが、基本操作の授業が終わり、与えられた図形と同じものを描く技術は身につけました。

まっすぐな線を確かな角度でいくらでも引いてくれるというだけでも便利の極み。手書きでしていたら日が暮れる。

jw_cadは便利で操作も簡単

これは個人的な感想。

左クリックと右クリックを使い分けるので、パソコン操作自体に不慣れな人は少々てこずっている感があります。

検定試験で使用されているCADソフトはjw_cadが全体の7割を占めているようです。AutoCADが2割くらい。

学んでいる人が多いので、こだわりがなければとりあえずjw_cadで受験したらいいんじゃないでしょうか。

こんなにキッチリ図面が描けるのに、なんといっても無料です!

基本操作を習得してからは建築図面の平面図をトレースしています。

完成図があって、それと同じ図を作っていきます。同じものを作るのがトレースってことですね。トレース技術は検定の3級の内容のはずなので、まだ現時点では検定2級を受けられるレベルに達していないってことです。

でも今はまだ自宅での自習0時間です。余裕をこいていると言うより、

2級を受けるにあたって何が足りてないのかもわかっていない状態

自習した人、たくさん練習した人が受かるというのはよく聞かされているのですけど、今はまだいいですよね?? そのうち練習せざるをえないときが来るんだろうと思います。

そのときのために家のパソコンに「jw_cad」をインストールしようかと思って考え中。

画面が大きいのはMacなんですけど、絵描きでもないのにペンタブを使っておりまして、どうなのってところです。これをマウスに戻すにしても、左クリック・右クリックってありましたっけか、Macって。検定で使うのはWindowsだから同じ操作で練習をしたほうがいいだろうと思います。

jw_cadはMacにはインストールできない!

となると、Windows10のノートパソコンを持っているのでそっちに入れて練習すべきでしょう。しかし、ノートパソコン買うときにケチってマウスを買わなかったため、タッチパッドを使用中。これでcadの操作ができるのでしょうか。……激しくいらいらすることは想像に難くない。

誰かマウスくれないか。

けっこう要らないマウスって、家にいつまでも置いてあったりするんよね。誰か~

試験1ヶ月半前 レベルが足りないことを知る

お家でも作図練習開始 平面詳細図に初挑戦

マウスをもらった、ラッキー。

Windowsでないとjw_cad使えないことが判明。Macに入れようかどうしようかとかいう思案は無意味でした。

11インチのパソコンにjw_cadを入れました。マウスもいただいたし、過去問もいただいたし、検定に向けて特訓を早速はじめてみました。

検定2級は平面詳細図立面図の二つを作成します。平面図は習いたて。立面図は未学習ですので、

平面詳細図の作成から行います。

参考資料を確認したのち問題文を読んで自力で基準線を引きました。

時計見る。

1時間だと!

基準線ひいただけなのに。

脱力。

画面が小さいんよー。カーソルキーが利かないんだよー。

小さいパソコンでの操作は不便だということがわかりました。

本日の収穫は以上!

cadを触りだして2週間ちょっと。何もわからない状態で検定を申し込んだ時より、わかる人になっています。はい、本日試験内容を改めて確認して、やっと実感を伴ってわかりました。

レベルがだいぶ足りません。

扉や窓やサッシやらの建具ね、あらかじめ図形登録したものを引っ張りだしてきて貼り付ければ済む話なのに、検定試験ではそれが禁止で、ちまちました建具も作成しなくてはならないと知ったとき

!?

ですよ。

建具

建具、コレ(上図)のことです。

建具を作っただけで5時間(=試験時間)終了してしまう予感。

気持が萎んだ~。

試験概要 建築CAD検定試験2級

今頃どういう試験なのか理解できるようになったので、確認いたします。

試験内容:平面詳細図と立面図の作成

  • 平面図(S=1/100)をもとに平面詳細図(S=1/50)を完成させる
  • 平面図、断面図、屋根伏図、透視図(S=1/100)をもとに立面図(S=1/50)を完成させる

試験時間:5時間

ぶっ通し5時間。

合否判断基準:250点満点中 190点~200点を目安とする

平面図100点、立面図150点。立面図の150点のうち50点分は屋根。

パーフェクトな建築図面満点を基準として、それからズレればズレるほど減点される減点方式。

合格率:55%前後

  • 2020年度 67.7%
  • 2019年度 58.6%
  • 2018年度 52.1%
  • 2017年度 51.7%
  • 2016年度 55.1%
  • 2015年度 55.7%

試験1ヶ月前 屋根がわからないことを知る

お家でも作図練習 立面図に初挑戦

学校で立面図の書き方の資料をもらい、追加で過去問をワンサカもらいました。1週間前にもらった過去問だって2つしかやっていないのに、そんなに要らない。

わたしゃ1週間で平面図2つかくだけでいっぱいいっぱいですよ。

画面が小さいと疲れが倍増。肩こりと眼精疲労の回復のため、作業は1日か2日おき。もっと練習しろ? いや無理。

もうホント、イライラすんですよ、ちまちま建具作ったり設備作ったりするのが。思い通りにオフセットがとれないと、

ウガー!

て、なります。

そんなレベルひっくい状態でさらに立面図をかけと?

まあ、無理です。

もらった資料に目を通すも、「何をやってんだ?」と言う感じ。読んでも意味がわからないので意味がわからないなりに資料通りの手順で作業を進めてみます。

実際に手を動かしてやってみると、わかった気になるところもありつつ、

ワカラーン!

何がわからんって、屋根です、屋根。

屋根が問題だ!

検定試験の配点は平面図100点、立面図150点。立面図の150点のうち50点分は屋根

屋根の出来が重要だとわかりますね。その屋根がワカランのですよ。

切妻屋根の桁側は、なんとなくわかる。妻側が、なんやワカラン。
屋根の途中で別の形の屋根がくっついて張り出しているタイプ、本気でワカラン。

建築CAD検定2級第59回透視図

特にこのタイプ↑

どの高さで壁とくっついているか

っていうところで、迷子になります。進めなくなります。

理解できていないので添削してもらうと、案の定、そこの部分に印を入れられています。

一見、綺麗にかけているように見えるんですけどね。

満点を狙わないなら見栄え良くかけてればいいじゃんって思いたいとこですが、時間がアホほどかかってのこれなので、検定では基準線引いただけで時間切れになるのではないかと思います。つまり0点です。それどころか5時間かかっても平面図すら完成させられるか疑問。

まだ時間はある。もっと練習しろ?

いやできない。これが精一杯。

ひとまずやっておくことは

1つ作図するだけに何時間もかかって、こんなの無理〜!
って、なってるアナタへ。

この記事、わりと訪れている方がいらっしゃるので追記しました。

コマンド操作はキーボード一発で済ます

とりあえず、

キーボード操作を覚えましょう。

使えるのはEscキーだけではないのです!
覚えるまでは手元にメモを置いて作業しましょう。

コマンド切り替えはボタン(キーボード)一つ押すだけ!

コマンド切り替えるのに、いちいちマウスを動かしてツールバーをポチッとしていませんか? はっきり言いますが、そこに5秒かける暇なんてないのです。

5秒 × 何十回 も、コマンド切り替えに時間を使ってる余裕なんて、ないのですよ!

線コマンドに切り替えるなら「H(なんでHやねん)」を押せば一瞬で済みます。
矩形「B(Boxってことかな)」、複線「F(Fukusen)」、複写「C(コピーのCだろう)」、中心線「I(センターっぽい記号や)」、寸法「S(Sunpou)」、文字「A(文字コマンドといえばAというイメージ)」

などなど、自分がよく使うコマンドは押さえておきましょう。

繰り返します。ツールバーまでポインターをマウス操作してクリックしている時間は、我々にはありません!

クロックメニューは5時6時

オフセットは絶対使いますので、クロックメニューはこれだけのためにあると言ってもよし。

  • 「オフセット」右AM6時 
  • 「属性取得」左AM6時
  • 「線種変更」左AM5時

クロックメニューで頻繁に使うのは私はこの三種でした。いずれもマウスをクリックしたまま下方向にチョイと動かすだけの作業です。

レイヤ分け訂正にまごついている時間もない

練習をしだして操作に慣れだした頃に、レイヤ分けを忘れて作図を進め、途中でレイヤ分けがぐちゃぐちゃになっていることに気づいて、ウガー! となる時期が来ると思います。

レイヤ変更にも時間を食ってる場合ではありません。

一つだけ、正しいレイヤに正しい線を引いたら、その線の上で左AM6時で「属性取得」、あとはレイヤを間違って作ってしまっている他の同種の線上で左AM5時で「線種変更」! 「線種変更」ですが、レイヤも変更になっているハズ。間違った線の上でひたすら左AM5時!

初心者なのに、ただただ同じやり方で作図していても劇的スピードアップはしません。自分、ヤベエおせえ、と気づいたら、とりあえず、キーボード操作と便利技を試してください。

試験まで10日を切った 現状が落第レベルと知る

5時間でどれだけかけるか試す

年末年始の1週間は見事に一回たりともCADを触りませんでした。

気にはなっていたのですが。仕方がない。

これまでに作成した過去問は6回分。おっそろしくのろいペースで、しかしコツコツと作図してまいりました。1回目に作成した時よりは慣れてスピードも上がっています。といっても何時間かかっているかはわかっていません。

試験日が迫ってきています。10日を切りました。

まあ、ナンダ、レベルが足りていないのはわかっているけどどれだけ足りないかはわからないので、そこを知ろうかなと、そういうわけです。

1週間とちょっとの当日までにレベルが追いつけそうかどうかも、測れるかなと。そういうことです。

試しに模擬試験として過去問65回を始めました。

建築CAD検定2級第65回の透視図

まずは平面詳細図から始めます

問題文はいつも通り。平面図は引き違い戸があるのはイヤだけど特に問題なし。透視図を見て、イヤな気持ちになる。屋根メンドイ。立面図5時間かかってもできる気がしない。

時々時計を確認して、ペースが遅いことはわかりましたが、かといってスピードアップもできません。

平面詳細図を書きあげたところ、時計は15:30を過ぎていました。

12:00に開始したので、

平面詳細図だけで3時間半かかってやんの!

やりきった感。もうやることない。

休憩を入れずひたすら作業していたから目が疲れ、肩も首もだるおもになっています。この上、作業を続行することは無茶です。目・肩・首を大切に!

もしぶっ続けで立面図に取り掛かったとしてもあと1時間半足らずでできるわけがないのは、やる前からわかっています。自分のレベルが検定落ちってことは既に証明されました。

3時間半で平面図を書きあげたってだけでも自分としては拍手モノ。頑張ったし上達した。

立面図はまた明日。

南立面図にとりかかります

平面詳細図を利用して軒の出や高さを出すので、立面図が得意でも平面図ができなければ話にならない。平面詳細図がかけてやっと南立面図。

翌日15:00、ようやく第65回の続きにとりかかりました。南立面図を作ります。

この65回は一見屋根が難しそうなのですが、一階屋根伏図を見なくて済んだので作業が一つ省けました。東側への勾配がどこからどうなっているのかで「う〜ん」となって、一度書き直しました。

屋根ができればあとは流れ作業。建具を書いて外見を整えてハッチング、終了。

立面図は屋根さえかければすいすい進められるので楽だったような勘違いを起こしています。

時計を見ますと、

2時間20分経ってやんの!

全然楽にできてないやん。

1時間半でできた感覚で実際2時間半。恐ろしく時間の感覚がズレてます。

ひと作業省けて楽にできたつもりで約2時間半。

ということは、ドツボにはまるタイプの苦手屋根なら4時間はかかるね!

5時間以内に「平面詳細図+南立面図」は無理がありすぎ。

よし、決めた。

検定試験に万一合格するための作戦決定

これから1週間、2時間は作図するように努力する。ただし目が疲れるので、あまり頑張ろうとはしないこと。

試験当日は平面詳細図は何が何でも2時間半で南側の建具までを作っておく。他の建具と設備と文字とハッチングなどの見栄えに関わるところはできてなかろうと後回し。

後の時間は南立面図作成に当てる。もし早くできたら平面図に帰ってやり残してあるところをする。

そうしよう。平面詳細図がいくら完璧でも南立面図ができてなさすぎたら採点対象から外れるんです。勿体無いことこの上ない。

名付けて、

「半端な平面詳細図と半端な立面図でギリギリ合格になれば御の字」作戦

試験2日前 覚醒する

サボった日も一日くらいはあったかもしれませんが、腕試し以降こつこつと作図。

平面詳細図について資料をまとめる

平面図詳細図は理解する、しないという概念なく、とにかく平面図のトレースをいかに効率よく正確に行うかが勝負です。

自分の場合は時間がかかりすぎていることがわかったので、動作がのろいのはなおらないとしても効率は上げられる可能性がありました。

そこで腕試し以降、

建具の書き順を自分がやりやすいように資料に書き込みました。

苦手な建具は、自分がわかりやすいように手順を記した資料を自作しておきまます。

片引き戸(室内)

私は特に片引戸が苦手なので、どちら向きが来ても対応できるようにしておきました。

建具の寸法を覚えきるのは無理でも多く使うものだけは最低限覚えて、他も資料に見やすいようにマーカーを引いたり、まとめたりしました。

すると、あちこち探す時間が短縮できたのか、

時間の短縮に成功!

3時間で描けるようになりました。

連日描いていると、つまり忘れないうちに次を描くと、建具にしても設備にしてもそれらしい数字を覚えいるのでスケールで測る前にコレくらいだなと予測がつきます。慣れてきます。

試験2日前には3時間を切れるようになっていました。

が。

いくら平面詳細図がスピードアップしても依然として残る問題。

この期になってもわからない立面図

の、

屋根!

なんとなく描いて、なんとなく合っていて、なんとなく間違えている。

不安要素100%

理解していないので屋根の種類によっては何時間もらっても正確に描けない。

試験2日前です。

67回の試験問題をやっていました。

建築CAD検定2級第67回の透視図

平面図を前日に作りましたので今日は立面図作成です。

はあ、気が重い。

中学時代の数学で苦しんだ立体問題を思いだしました。忘れていましたが、あの時代でわかったこと。私の頭は空間認識が苦手なのです。

「立方体をこの点とこの点とこの点を通るように切ったとき、断面はどうなりますか」というような問題が中学時代にありましてね、ありましたね? あれで何分も費やすわけです。挙句間違えます。

でたよ、これ。このタイプ。

上図は2階屋根伏図です。

左に三角形がありますでしょう。この三角形の屋根がくっついているタイプが嫌です。

やはし。

この期になってもやはしワカラン!!

壁とぶつかる線

あっちから線をとってきてみたりこっちにしてみたりするのですが正解がわかりません。それらしく描くことはできます。三角にしたらいいことは透視図を見たら一目瞭然ですから。でもどこで高さを決めればいいのかわかりません。

しかもずっと「屋根伏図(やねぶせず)」のこと、「やねふくず」って言ってたし。間違っていることに今頃気づいてハズカシイ。

壁とぶつかっているところって言われましても。

どこの壁だよ。

なんでその壁だっていえるの? ていう。

画面の前でウンウン唸っていてもわからないので終了。

それから三角屋根が生えている回の屋根伏図と透視図を見て回りました。

透視図に軒高はここだろうという線をひいたり、勾配の斜線をひいたりしました(下図)。

建築CAD検定2級第58回の透視図:屋根に線を引く

今までチラ見していただけの透視図にガンガン線を入れて屋根伏図との対応を確かめていきました。

建築CAD検定2級第54回の屋根伏図と透視図

そうしていると、

瞬間

ハッときた。

67回の立面図に戻ります。

ここだ。

ここだってわかる!

建築CAD検定2級第67回の屋根伏図と透視図

とうとう私は屋根を理解しました。

私は覚醒しました。

試験2日前にして覚醒しました。
なんというか、そういう感覚です。
楕円の扁平率やら線の傾きやら、建具の寸法にしても、ありとあらゆる数字がパッとみてわかるほど、目覚めていました。

試験前日

最終確認

おかしな屋根の形をした46回の問題をすることに決めてまた時間をはかってみました。

建築CAD検定2級第46回の屋根伏図と透視図

平面詳細図が2時間半、休憩をはさんで再開し、立面図が1時間半。

4時間で描けました!

あとは、まだやっていない問題の屋根伏図と透視図を見ていって、どの線をどうやってとるかを確かめました。描いていないけど描き方がわかります。

私もうどんな問題でも描けるよー!

わかるってこういうことなんだと気分ウキウキでした。

試験当日

本番試験

やってきました、2018年1月某日、本番当日!

第71回建築CAD検定試験 2級

10:00 スタート。

  • 問題文を読むに変わったところはなし。
  • 平面図を見るに変わったところ・・・、ポーチに柱があります、見落とさないよ! ン、クローゼットの幅が変則じゃね? 開口幅1670とかの見慣れた幅じゃない。なにこの三枚引き違い戸。こんなん描いたことないしもらった資料にも作り方かいてないんですけどー!
  • 断面図を見るに、何だ何だ、2階の開口高が2200? 2100しか見たことがありませんですが。それより何でしょうか、バルコニーではなく見たことのないおかしな窓がはまっているご様子ですよ。2FLからから800、100、1300の三段の建具。何だこれは。
  • 透視図を見るに、ずっと苦手だった三角屋根、もう無問題。しかしナニコノ2階の窓! 断面図にある高さ2200の建具の正体! 思わずそこに「ナニコレ」と書き込みましたよ。バルコニーがない代わりに変な建具をぶっこんできやがった。

12:15 平面詳細図を描き終える。

三枚引き違い戸は二枚引き違い戸を参考にどうにかこうにかしました。開口両端の枠と枠の間を三分割して描いていくと真ん中の戸が両脇の戸より長くなってしまったのですが、どうしたらいいのかがわからず諦めました。

さらっと見直し。かけていないところはなさそうに見えます。ポーチの柱も忘れてない。一か所寸法線が不要なところがあったので消しました。

12:30 ~ 12:40 休憩。

試験官に合図して席を立ちました。トイレとストレッチタイム。食事をとる勇気はなく、お弁当は持ってきませんでした。他の受験者も同じでした。5時間中一回もトイレにも行かない人もいました。

13:50 南立面図を描き終える。

他の受験者が描き終わっているのかどこまで描いているのかは全然わかりません。でも誰も帰りません。終了時間まで一時間と少し。途中で帰ってもいい試験なのですが私にはまだやり残したことがあります。

14:00 ~ 15:00 見直し作業

保存できているか、データは開けられるかという基本的なところを何度か確認しました。受験番号を描き間違うという凡ミスをやらかしていないか、「1階平面詳細図 S=1/50」の「S=」が抜けていないか、これが確認しても気がかりで仕方がありません。この「S=」を忘れてしまうことがあったので、何回も見直しました。

あとは細かいところを見直していきます。

あ、発見。「上部吹抜」なのに「上部吹出」と書いてました。そんなこと今まで書いたことなかったのになぜ本番でわざわざ間違おうとするのか。

こんな間違いを発見してしまうと全部が怪しく思えてきます。クローゼットの取っ手折れ戸を表す三角の部分の寸法もどういう計算をしたのか違っていたから描きなおしました。

クローゼットの折れ戸

階段の矢印線を書き忘れていることにも気づいてしまいました。気づいてよかったのですが、いつもやらかさないことをやらかしているショック。

立面図は屋根の配点が高いので何度も確認しました。おかげで一か所訂正できました。

やっぱり絶対見直し作業は必要です。凡人である限り!

やることがなくなったのでまたせっせと三枚引き違い戸の修正を試みました。

うーん、うまくいかない。

ぱっと見は描けているからヨシとするか。

また立面図を開いてみて。デッキの階段でワリと引っかかる傾向があったのでそこも念入りに見直しました。階段が二つある場合、一方を描き忘れていることがあったからです。今回は二つあるけど東側の階段は南立面図では見えない位置なので、階段は一つ描けばいいはず。

何回見ても自分ではその時には気づけない間違いがどこかにあるものなんですよね。

残り15分を切りました。

もうこうなってくると下手に間違っているところに気づいたら焦るだけ焦って余計におかしくするだろうから確認するのも恐ろしく、引き続き三枚引き違い戸をいじくりました。といっても直す気はなく複写した図を枠の外でいじっていただけです。

15:00 終了。

問題用紙とデータを保存したUSBが回収されました。

他の受験者とワーワー感想を言い合います。

まずは疲れたってこと!

でももうこれで作図から解放されたってこと!

問題用紙が手元にないので記憶をもとにアレがどうのこうのと、アレはどうかいたかと言い合います。平面図では三枚引き違い戸はみんなの悩みの種でした。立面図は屋根の形は当然のこと、今回については2階の窓も大きな問題でした。

(71回のデータ消失)

70回の問題も嫌だな~と思っていました。

建築CAD検定2級第70回の1階平面図

デッキに見落としてしかるべきな小さい丸い柱かなにかがありますし、南立面図の屋根の西端が透視図からは見えていない部分があって描き忘れる人が多そうだと感じました。

でも今回の71回の問題もまあまあ意地悪じゃないですか?

自分が受けた試験が過去問より意地悪に感じるのはお決まりなのかもしれませんが、それにしてもヘンな建具じゃないですか。建築業界の人ではないので実際にはヘンでないのかどうかはわかりませんが、この建築CAD検定史上においては変わりモノだったことは間違いないでしょう!

まあいいや、よっぽどのミスをしていないかぎりは合格だと思う。

疲れたものの達成感をもって家に帰りました。

それから凝った体を動かそうとウォーキングに出ました。黙々と早歩きしていて。

唐突に頭にひらめきました。

スケールの確認をしなかった。

ひらめいたというのもおかしいのですが、それくらい唐突に来ました。

図面タイトルに「S=1/50」と入れながら、1/50の設定になっているかどうかの確認をしませんでした、一回も。画面の右下のスケール表示を見ませんでした。

基本中の基本。初歩の初歩。

心臓が冷えました。

アハハ、知らないけど大丈夫じゃない? 笑うしかないのでした。

試験当日のアレやコレの疑問はこちらをどうぞ。

試験後1ヶ月〜

合格発表

試験から1ヶ月あまりが過ぎた2018年3月2日金曜日夕方、全国建築CAD連盟のホームページに第71回検定試験の合格者受験番号が発表されました。

すっかり忘れていたところ、同じく受験した人の合格報告を聞いて自分も確認しにいきました。

ずらっと並ぶ受験番号。

捨てたのかどこに紛れたのか受験票が見つからないので、練習で描いた過去問のデータを見て受験番号を確認しました。過去問でも本番さながら右下に受験番号と名前も記入していましたので、その番号で合っているハズ。

あった!

自分の番号がありました。

合格!!

合否結果通知は3月中旬と書いてありました。

結果通知が届く

試験からおよそ2ヶ月後の3月17日

帰宅し、郵便受けに入っていた、正確に言い直すと郵便受けから玄関に落っこちていた封書を拾いあげました。

ひっくり返して表を見ると、「特定記録」の赤いスタンプ、全国建築CAD連盟とあります。

半分余裕で半分こわごわ開けました。

中身はA4サイズの用紙が2枚(結果通知と認定証発行申込書)と振込用紙。

結果は合格。

不合格だった日には、この後に反省文とリベンジ宣誓文を書くことになっていました。

だはあ〜、ここまで記事を書いてきた甲斐がありました。ご参考にしていただけるところもちょっとはあると思います。

建築CAD検定はぺらぺらの合格通知だけです。

この前に受けた福祉住環境コーディネータはカードタイプの認定証が同封されていましたが、建築CAD検定の認定証は申し込んだ人だけに発行してくれるようです。

賞状タイプが2000円、カードタイプが2500円。

両方欲しい人は4500円! セット割引はないのです。

ぺらぺらの紙だけでも証明になるので私はどっちも要らないかな。

2020年11月〜は、賞状タイプとカードタイプの証明書の発行は終了になっています。現在はWEB上で発行する「WEB認定証」になっています。時代は変わりましたね。

そういえば採点点数は教えてくれてないし、評価も何もありませんでした。上の画像の通り「合格」という通知のみでした。

結論 2ヶ月あれば合格できる

この度は2017年11月21日に初めてjw_cadに触って2ヶ月後、2018年1月21日の2級検定試験に挑んだ道のりを記録してまいりました。2ヶ月かけたこのコーナーもこれで最終回です。

言えることは、「0からはじめても2ヶ月あれば建築CAD検定2級は合格できる」

大学受験みたいに毎日やらなくても大丈夫、1日6時間やらなくても大丈夫です。

1回1回を真面目に練習していれば1回ごとに上達します。意味がわからない線を引いている時間があるかもしれませんが、そのうち意味がわかります。

目は疲れるし、細かい作図、意味のわからない作業にはイライラもします。

でもガンバった! そう言える2ヶ月間になります。

今から建築CADを勉強する方、2級を申し込んでみましょう! GOGO!

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