「天然のインスリン」という異名をもつ「キクイモ」を入手した、てけ緒。
せっかくの健康食材キクイモをどう調理したらいいのかわからない料理嫌いの料理下手。
今回は料理下手がお送りする、簡単に「キクイモ」を料理して食べる話です。

キクイモで何を作ろう
ショウガに見えてもキクイモ。

どういう料理にするものか、使い道がわからず検索しました。
「きんぴら」
……
無理難題です。
「煮物」
「甘辛煮」
「味噌漬け」
わかった。
キクイモはシチューに入れるわ
料理下手が失敗なくできるものと言えば、カレー、シチュー、鍋ですね。
キクイモはイモと名乗っているのですから、じゃがいものように扱えばいいだろうと考えました。
寒い時期はカレーよりシチュー。じゃがいもの代わりと考えたら鍋には合わなそうです。
よってシチューを作ることに決定しました。
1. キクイモの皮をむく
じゃがいもと同じようにピーラーで皮をむきました。
皮は薄いです。シャッシャッと削げます。
節のところが凸凹のため一回ではきれいにむけません。節の部分には数度ピーラーを当てることになるので節全部を削いでしまうことになり、ショウガっぽさがなくなりました。
見た目は白いイモ。白い繊維が透けて見えます。
ちょっと得体が知れないモノ感を感じます。
2. キクイモを包丁で切る
一口大に包丁で切りました。
ジャク、ジャク
得体の知れないモノ感が増しました。
切るとき、ジャクジャクという感触がします。
これは絶対にじゃがいもではない、と理解しました。
キクイモはイモより、小さいレンコンの感触のほうに近いです。
キクイモはキクイモという根菜です。
じゃがいもの代わり、という考えは消えました。
3. キクイモを水にさらす
これはキクイモ……。
なんだか得体が知れない感が強いので、普段はしない工程を入れました。
「水にさらす」

なんかアクとか強そうやし……。
レンコンやゴボウも水にさらすのですから、根菜といえば水にさらすものでしょう。
え、レンコンやゴボウは水ではなく酢水なの?
このようなことをしてせっかくの栄養が水に流れ出てしまっているのかいないのか、そんなことも知りません。
わかっているのは、じゃがいもとは全然違う根菜ということだけです。
美味しいシチューを食べたいので、定番のじゃがいもは入れましょう。

安心のじゃがいもです。
キクイモ入りシチューを実食
その他の野菜の下ごしらえや、鍋に水を入れて材料を茹でるなどの段階を経まして、シチューができあがりました。
料理下手が作るシチューの材料に「小麦粉」というものは登場しません。
クレアおばさんに頼りました。

ルーを投入して、仕上げに牛乳を入れて完成です。

江崎グリコ クレアおばさんのシチュークリーム 150g
彩りのための冷凍インゲンを入れ忘れましたが、もういいです。

もらい物の大根を入れてあるので、白く見えてるものはほぼ大根です。
キクイモもじゃがいもも溶けてしまったのでしょうか。見えません。
いただきます。
……
美味しい!
やっぱり冬はシチューだなあ。
シチューに大根は大いにアリですね。
キクイモはと言いますと、
探すと、じゃがいもはまだちゃんとありました。キクイモもまだ溶けきっていないだろうと思い、探しました。
じゃがいもは黄色っぽく、じゃがいものような形の白っぽいのがキクイモと思われます。
白いイモを口に入れました。
すると、
口の中で溶けました。
舌に甘みを残して消えてなくなりました。
じゃがいもとは違います。大根とも玉ねぎとも違います。
これこそがキクイモなのでしょう。
じゃがいもも口の中で歯を使わずとも潰れるんですが、こちらはクリーミィです。
キクイモのほうは、すうっと水になるような感じで消えるように溶けます。甘さを感じますが、クセはありません。
土臭さやアクっぽさ、筋っぽさはありません。むしろ注意しなければ気づかないかも、見落とすような、儚げな食材ではないですか。
結論
キクイモはキクイモという根菜です。じゃがいもの代わりにはなりません。
キクイモをシチューを入れることで、シチューの美味しさが損なわれることはありません。シチューに入れても美味しいと言えます。
しかし、シチューに入れてしまうとキクイモは脇役どころか、エキストラになります。キクイモを味わうにはシチューに入れるのはもったいないと感じました。
キクイモには、キクイモの個性を活かせる、もっと輝ける調理方法が他にあるはずです。
それが「きんぴら」や「煮物」なのかもしれませんね。
……難易度が高いなあ。