疲れやすい。
一時的に解放されることはあってもまた戻ってくる苦しみ。ガタがきているのは仕事のストレスが大半の原因だと思っていましたが、辞めた後でもこう。なら、根本はどこにあって、どうしたらいいんだろう。やりたいことはたくさんあるのに体がお荷物。
……と、作業を中断しパソコンから離れ、となりの部屋をふと覗いた。瞬間。
誰よ、あんた!

家にあった人形で再現
↑こんな人が部屋(の姿見の中)にいたんですよ。
テレビCMでみる「ライザップ」のビフォアの姿勢そのもの。一目瞭然で姿勢が悪い。やる気が感じられない、疲労困憊の姿。足を引きずりながら歩くのでしょう。
私だ。
なんてこった。悪い姿勢(顎が前に出ている、肩が内に巻いている、下腹を突き出している等、一言で言えば猫背)の見本になりたくてわざとやってるのかと思えるほどにひどい。鏡と認識したとたんにスッと背筋を伸ばしたりしても、もう遅いですから。もう知ってしまいましたから。いつも鏡の前では気取ってるんだな。虚像を実物と思い違いをしていたのです。なんてことだ、真の姿はアレだよ、写真の人形。
私が疲れを自覚して作業をやめざるをえないのは、眼精疲労と首こりと肩こりを繰り返しているためです。ひどい時には三日くらいパソコンから離れないとよくなりません。自分としてはそれほど目・首・肩を酷使しているつもりはないので恨めしい気持ちで中断するのですが、さすがに気づきました。
「自分は何も悪くないのに体が弱っちい」
そうではない。
「自分は作業中の姿勢もすこぶる悪いから体が弱る」
こうです。
しかし、反論もしたくなります。
この姿勢が楽なのです。だから自然とこうなります。この姿勢から顎を引いて胸を張って背筋を伸ばすと、エネルギーが大量に消費されていくのを感じます。頑張って背筋を伸ばすっていうのが納得できません。悪い姿勢が楽なのだから、これが正しい姿勢であるべきでは? それなのに、なぜ悪い子にはお仕置きとばかりに頭痛にまで発展するほどのコリを味わわなければならないのでしょうか? 理不尽とはこのことだ。
と言いつつ、アレでいたいかと言えばアレはいやですね。美しくないこと、淀んだ雰囲気を醸し出していることは、ムンムン感じます。アレはいやだ。
というわけで、道は決まっています。
猫背をなおします。
整体やカイロプラクティックに通っても、普段が普段なのでそのときはよくなっても毎回元に戻ります。染み付いた体の癖は手強いのです。
さあ、どうしましょう。
鏡をいつもと違う場所に置く
猫背は万病の元らしいのですよ。首と肩の血流不足も、呼吸が浅いのも胃腸の動きが鈍いのも前腿が張って太いのも、どれもこれも猫背と繋がっているようなのですよ。聞いたことはあっても自分は猫背じゃないと思っていれば、ふーん、ですね。
ですが、実は猫背かもしれないのです。猫背でなくても美しくない姿勢をしているかもしれないのです。
人間、カメラと鏡の前では格好をつけます。鏡があるとあらかじめわかっている場所ではすまして通ります。だから気を抜いた、なんでもないときの自分を不意に見る機会を得てほしいと思います。
身構えていない素の自分が美しいかどうかを知るために、鏡をいつも置かない場所に置いてみましょう。鏡を移動させたことを忘れたころに鏡がふと目に入って、うわっ誰だよ、と知らない自分が映るかもしれません。
まずは自分を知ること。
そこにだらしのなさを感じたらかっこつけることをはじめましょう。
「筋膜リリース」をする
いいと聞いてYouTubeで「ためしてガッテン」の筋膜リリース回を見ました。
なんてことなさそうなストレッチ4種。片側しか放送されていないので5分足らずで終わります。途中で動画を止めつつ、もう片側も行いますと、頑張っているという感覚はないままに10分過ぎます。
簡単な動作の割には、筋が伸びている感覚がありまして、指先までどわーっと血が流れ出す感じがあります。
びっくりしたことに、ストレッチをやった後には前屈ができるようになりました。手のひらが床にべったりとはいきませんが、長年硬くて痛くて手の先すら床に届かなかった自分には手がついたいうだけで感動的に嬉しい出来事です。嬉しいし簡単なので、筋膜リリースのストレッチを続けています。
続けられるっていうのが重要。いくら良くてもきついと続けられない。怠惰な自分はすぐ楽をしようとします。
だから簡単で楽にできて気持ちいい、一人でもできるっていうのは大事。
直角に座る


- 座骨を立てて良い姿勢を保つ。
- 背中は壁につける。
- 足をまっすぐに伸ばす。
- (写真はカカトが浮いていますが浮かせません! キツすぎ!)