我ながら怖いんだがー。
人生初カブ。5日前に買って、バイク屋さんから家まで乗って帰ったんだが、生きて帰れてヨカッタ。
「カブってなに?」
女子に「スーパーカブが欲しい」と話すと「カブってなに?」と反応をされるんですが、カブはカブ。
私はバイク好きでもなんでもない女子ですが、カブですよ、
世界中で愛される頑丈でコスパ抜群バイク、「カブ」ですよ。
新聞配達の人、郵便局の配達の人が乗ってるバイクをイメージしてください。「ああ、あれね。おじい、おばあもよく乗ってるあれね」
カブ(50cc)って、自動車免許もってさえいれば教習を受けなくても乗っていいんです。おじいさん、おばあさんもよく乗っていますね。安全運転でね。
みんなが乗れるバイクなんだって思いますよね?
簡単なバイクなんだって思いますよね?
実際そうです。
そうらしいです。でも、
実際問題、難易度高いんだが。
カブはすこぶる優秀な乗り物
私、原付スクーターは乗っていたことがありますが、カブは初です。
カブも原付に入るのでしょうか?
厳密なくくりはよくわかりませんけど、スクーターといえば、シートにちょこんと座るタイプのバイク。私がかつて乗っていたスクーターは今は生産終了しているホンダのトゥデイでした。

女の人はちょこんと座る。男の人は足が大股を開いて座っている人が多いイメージです。
カブはというと、座るというよりまたがって乗るタイプで、バイクって感じです。

ね、バイクって感じ!
このバイク、スーパーカブが優秀なのです。
50cc原付スクーターも60km~/Lと、すこぶる燃費がいいですが、スーパーカブ50(現行スーパーカブには50と110があります)にいたってはリッター105キロって。
追記)通勤ラッシュ時に半年使用したところ、だいたいリッター62キロ〜78キロになりました。

毎朝、通勤ラッシュ時にのろのろ車で一時間かけて通勤して、10日おきに給油して、交通費が支給されないので駐車場代とガソリン代が毎月バカにならない。
事故で渋滞が発生しようものなら進まないわ遅刻するわ、その分お給料はないわ。踏んだり蹴ったりの私の横を、バイクがすいすい〜とすり抜けていくのを見た日にはですね、
コレだ!
てなりました。
それで私は「スーパーカブ欲しい」と言いだし、ついには購入したのです。
「出前の人?」
写真からお察しのとおり、カブのシート下はメットイン(収納スペース)にはなってはいません。シート下は給油口です。よって何にも収納できません。
したがって、女子たるもの荷物を載せるスペースは必要なので、後ろの荷台にラゲージボックスを取り付けてもらうことに決めました。
通勤用バッグのうえに私にはさらにホットヨガの荷物があるので、ラゲージボックスに頼らないとしたらどんだけ大きいリュック背負うことになるの。(そんなデカリュック、ホットヨガの狭いロッカーに入らないよ。)
前カゴは、自転車を思い浮かべてもわかるかと思いますが、重いものを載せると操縦がやりづらくなりますよね。クロスバイクにも前カゴは付けなかったし。自分としては二輪車に前カゴはナイです。
……調べていると、オシャレなボックスを自分で取り付ける人が多いようですが、自分、カブ愛好家というレベルではないし、バイク愛好家でないし、なにせよくわからんですから、自分でいじる気もないので、
バイク屋さんにスーパカブの注文と同時に純正のラゲージボックスを付けてもらう注文をしたわけです。
それで、例の純正ラゲージボックスを付けてもらって、このような姿になりました。

バイク屋から恐々とがっくんがっくん操縦して戻ってきた翌日、「今日からコイツで出勤だ!」となったはずもなく、おとなしく車で通勤しました。
が、写真は撮ったので同僚の女子にお披露目したんですね。マイカブ。
そしたら、
「え。出前?」
「出前の人ですか?」
って、言われました。
なんでこの色にしたのか、他にないのか等々。
そんなにヒドイの? この色だからかわいいでしょ?

女子の言うことはよくわからんわい。
それで家でも聞いてみると、父に「カッコワルイ」。はずせとまで言われる始末。
ハ? 爺さんの言うこともよくわからんなっ。
こんなことがありつつラゲージボックスをはずす気はなく納車日から5日、
家に帰るたびに庭にこのバイクがとまっているのを見ますと確かに
配達の人が来ている
ようにしか見えない。
そう思ったら見るたびにおかしいんですけど、しかしコレはずしたら荷物どうしたらいいのよ。
初心者のカブの乗り方
バイク屋さんで少々レクチャーしてもらい、その前にYouTubeにてカブの乗り方を予習済み、
簡単に乗れるさ!
……
本当のところ、慣れているスクーターでよかったんじゃないかとごにょごにょ。
ボタン一つでエンジンスタート
勇気を出してエンジン始動。とにかくコイツに乗ると決めたんだ。
バイクにまたがって。
まず、エンジンをかけます。レッツチャレンジ。
2. スイッチオン
1. キーを回す
- キーを差して、キーを「ON」位置まで回します。メーター周りと前後のライトが点灯します。
- メーターのところにエンジン警告灯がちょっと間点灯していますので、それが消えたらセルボタンを押します。

エンジンがかかりました! やりましたね!
そして安心してください。原付スクーターと違って、ここでいきなり右手をグイッとやってアクセル全開にしたとしてもバイクがぶっとぶということは起こりません。

「N」マークが点灯しています。ギアが入っていない、ニュートラルの状態です。
「N」では発進しません。
このニュートラルの状態で勢いよくアクセルを回して空ぶかししてからの慌てて1速に入れると、
ウィリーします。(と、勉強しました)
安心してください、じゃないじゃん。怖いです。「N」怖いです。
エンジンがかかったら1速に入れましょう。
初心者でもセルボタン一つでエンジンはかけられます。キックスタート? そんなものはセルが壊れたらやったらよろしい。
左足で操作するギアチェンジの楽しみ
「N」、「1速」でお察しのとおり、カブはギアチェンジを自分で行うバイクです。
ギアチェンジしてみましょう。
ニュートラルから1速に変えるには、左足で操作します。つま先でレバーの前側を踏み込みます。

このように、ギアチェンジは左足側に付いているチェンジペダルで行います。
通常バイクのギアチェンジは左手でクラッチレバーなるものを操作する必要があるってことですが、カブには左手の操作はありません。だから簡単ですね!?
1速に入ると、「N」の点灯が消えます。
「1速」に入ったので、右手首をひねってスロットルを回すと発進します。
そーっとね、そーっと。
大丈夫です、自転車に乗れているなら乗れます。
バイク店前の公道に出て。赤信号前で待機して。
青信号に変わりました。
アクセル回して、おー、走り出しましたよ。そしたら「2速」にチェンジだ。
左足でペダルを踏み込んで、
がくんッ。!?
加速したので「3速」にチェンジだ。
左足踏み込んで、がっくんッ。がはッ。
エンジン音がうるさいので「4速」にチェンジだ。
左足踏み込んで、がっくんッ。ごほッ!
ギアチェンジごとに衝撃がすげえ。
後ろの車、コイツ危ないから近寄らんとこ、てなっていると思います。

ともあれ、ペダルの前側を踏むとシフトアップします。「1速」→「2速」→「3速」→「4速」という具合です。
ペダルの後ろ側を踏むとシフトダウンします。「4速」→「3速」→「2速」→「1速」といった具合です。
チェンジしていくのですが、「N」以外はメーター画面に何も表示されませんので、何速に入っているのか初心者はわかりかねます。
シフトアップのコツ
2回目に乗ったときに、なんでガックンするのかわかりました。
初乗り時、ギアチェンジのときもアクセル開けたままだったんですよ。
コツでもなんでもなくて、たぶん常識なんだと思いますが、ギアを上げていくときは、その都度アクセルを戻してください。
そこさえ守ればシフトアップはスムーズに行えます。
走り出したらすぐに2速です。アクセル回したら戻して3速。1速、2速では長々ひっぱらないことです。
シフトダウンするにはレベルが足りないようだ
4速で走っていて、角を曲がるとして——
曲がりきったのちの加速時、パワーが足りないから3速にしたほうがいいような気がするんだけど、そうしたいのは山々だけど、
だいたい曲がる前にスピードを落としているからそこでシフトダウンしてもいいような気がするんだけど、
チェンジペダルの後ろ側を踏んだらいいだけの作業なんですけど、
ギアを落とすときはどうしても、
がっくんする!
シフトダウンは怖いから諦めよ…… ペダル踏みにくいし。
スピードが下がってきても、いちいちシフトダウンする必要はないんです。ミッション車で信号で止まるとき、スピードを落としていきますが、4速に入れっぱなしでしょう? 発進するときに1速に入れたらいいわけです。
カブも一緒。
止まったら1速に入れ直したらいいのです。
停車時はシフトアップのほうを踏み込んだら4速から「N」にいけるので、そこでもう一回踏み込んだら「1速」に入るわけです。
要するに、チェンジペダルのシフトダウン(カカト側)は使えなくてもどうにかなると言うわけだ!
(困るのが、赤信号で着地寸前に青に変わった時。4速のままだとスピード上がらないので焦ります)
それよりブレーキが重要だ
当たり前の話、走ったら止まらなくてはいけません。
止まれる
というのは、絶対に運転する上で最重要スキルです。
ところが、ここが慣れません。
カブのブレーキをかけるには右手と右足を使います。

右手のレバーが前輪のブレーキで、右足で踏むペダルが後輪のブレーキです。
自転車とスクーターで両手でブレーキレバーを引いてブレーキをかける習性が染み付いているので、止まりたい時やスピードを落とすときに無意識に両手でレバーを握ろうとし、
左手にレバーがないので、
あれ? あれ?
と焦ります。
で、右足でかけるブレーキを使おうとしません。頭で考えてからでないと右足ブレーキを思い出さないので、すこしブレーキが遅れます。
車でも自転車でも止まりたい時、考えてブレーキかけてないでしょ? 考える前に体が動いてくれてますよね。
思い通りにブレーキがかけられるというのはすごいスキルですよ!
体に染み込ませるしかないんでしょうね、これは。はよ染み込んでほしい。染み染みになりたい。
「私とカブ」の物語は続きます。
これからカブの運転は楽しくなる予定……。