こちらは「占いに興味ない人がタロット占い師になろうとする話」の第3話にあたります。タロット講座編「タロットをなんも知らない人のタロット学習1」の続きです。

先生は、ジョアン・バニング著 / 伊泉龍一 訳『ラーニング・ザ・タロット』草駒出版 2007年 です。
パート1 タロットの基礎要素
前回のあらすじ:タロットは78枚のカードから成ります。思い出して!
レッスン1 大アルカナ
78枚のタロットデッキは「大アルカナ」と「小アルカナ」の二つに分類されることが明かされました。
「アルカナ」って、普段聞かない言葉ですよね。
アルカナとは「深遠なる秘密」といった意味を持つ単語だそうです。ついでにググりますと、ラテン語で「神秘、奥義、秘薬」などの意味が書いてありました。タロット特有の雰囲気は、こういった単語によるところもあると思います。
大アルカナと呼ばれる22枚のカードは、まさしくタロット・デッキの中心です。それぞれのカードは、人間が経験することの普遍的な面を象徴しています。
「ラーニング・ザ・タロット」p24
このレッスンでは、78枚中の22枚、少数派でありながら影響力が大きい「大アルカナ」について学びます。

大アルカナの1枚1枚のカードには、名前と番号があります。
私は「タロットをなんも知らない」と言っても、「太陽」や「世界」、「力」、「塔」といった種類のカードがあることは知っていました。あなたが本当になんも知らなかったとしても、おそらく、「死」や「吊るされた男」といった不吉なカードを引く場面を映画か漫画で見たことがあるのではありませんか。それらは、タロットの中心である「大アルカナ」に分類されるカードです。
大アルカナは、おおざっぱに言いますと、人生の段階を示しています。非常に重要なカードです。
エクササイズ 大アルカナについて学ぶ
ちょっとちょっと、もうすぐ2月が終わりそうなんですけども。この「占い師になろう」企画を始めたのが2月のはじめ頃なんですけどー。

「レッスン1 大アルカナ」を踏まえて、ここで行うエクササイズは、このあとのページにある
- 78枚の各カードの解説に目を通すこと
各カードのおおまかな性質を捉えたら、
- 大アルカナ22枚の中から適当に一枚選んでみましょう
ってことです。
各カードの解説は15枚目までしか目を通していませんが、もうエクササイズに行きます。カードを引きます。
エクササイズ カードを1枚選ぶ 2月24日
大アルカナから1枚選べってことですが、先日混ぜまくったのでデッキは大小アルカナ入り乱れています。大小をより分けるのも手間なので、ここは大小混じった中から見事に大アルカナを引いて見せようじゃありませんか。
行きます。
よく切って、切って、切って、決めました。これは今の私に一番必要なものです! そう念じて選びました。

ソードのクイーン
こちらは小アルカナですね。大アルカナだったら名前と番号が記されています。
大アルカナを引きたいので、仕方ありません。もう一度やり直しです。
答えを求めたのが余計だったのかもしれません。ここは何も思わず、作業として行うことにします。
今度は無心でさっと切ってさっと選びました。

えっと…… 大アルカナではないことは分かります。ローマ数字は苦手です。棒が9本だからワンドの9でしょう。
やり直します。さっと切って、さっと選ぶ。

またこんにちは、のソードのクイーン。
う〜ん?
小アルカナのお勉強は大アルカナの後ですから、またやり直します。さっと切ってさっと選ぶ。

さっきも見ましたよ。
う〜ん?
カードの切り方が偏ってるのでしょうか。
次で最後にします。次こそは大アルカナを引くのです。
さっと切って、さっと引く。

ペンタクルのナイト、小アルカナ。
いや〜、困りました。このパートのテーマは大アルカナでして、まだ小アルカナのエクササイズではありませんから、大アルカナに来てもらわないと終われません。
大アルカナと小アルカナの割合は 22 : 56 なので小アルカナが出やすいのは当然です。しかし、5回中1回は大アルカナが出てもいいでしょうよ、確率で言えば。
大アルカナと小アルカナをえり分けるのが手間だからごちゃ混ぜでやったのですが、大アルカナを引き当てる気がしませんね? そんな気がします〜。もう今日は寝ろってことだね!
日を改めて大アルカナだけを集めて、その中から引くことにします。
エクササイズ カードを1枚選ぶ 2月25日
と、いうことで翌日になりました。
まず78枚を大アルカナと小アルカナに分けました。

左側の束が大アルカナです。ここから1枚選んで抜きます。どこをどう選ぼうと、間違いなく大アルカナが出ます。
では、選びます。さっと1枚抜きました。

「THE STAR」、星のカードです。
お〜、このカードについてまだ解説を読んでいませんが、輝くイメージです。気持ちが晴れるカードです。
解説ページを確認しました。このエクササイズではカードのキーワードを通して、そのカードの本質やエネルギーがどのようなものであるか理解するのが狙いです。
「星」のキーワード
- 希望
- インスピレーション
- 惜しみなく与えること
- 平穏
一番ピンと来たのは、「未来への確信を持つ」「トンネルの終わりに光が見える」という言葉でした。
このカードのエネルギーは輝いているイメージそのものです。
やはり私は占い師になるのですね! わかりました!
「星」のカードに励まされ、気分が上昇しましたので張り切って小アルカナも学んでまいりましょう! 絵の描かれたカードを単に一人で選んだだけの行為で、何でもない作業なのに、影響を受けるのですから不思議ですね。
次は「小アルカナ」について学習します。(「タロット学習3」に続く予定)
余談:「ウェイト版」だの「ライダー」版だのと呼ばれる定番デッキには種類があります
定番デッキを買いました?
定番いうても、ウェイト版いうても、いろいろあるなんて、なんも知らん人はそんなことも知らんやん〜。
私はライダーウェイトタロットと検索し、一番オーソドックスなものを選んで購入したつもりでした。が、
あれ〜、先生が扱っているタロットデッキは「ユニバーサル・ウェイト」デッキだそうで、私が買ったものと違っていました。
えー! しくじった! ……と、焦る必要はありませんでした。
ユニバーサル・ウェイトは色彩を原版に似せた新しいヴァージョンということです。色味の違いというだけで図案は同じなので、お持ちのタロットがユニバーサル・ウェイト・デッキでなくても「ウェイト版」であれば問題なく学習できます。ご安心を。