ワタシ、てけ緒、そこらへんにいる一般ピープル。
手の親指にウオノメらしきデキモノができてはや数年。
五年前にはなかったと思いますが、四年前にはあったのかなかったのか。
なにせ、
気づいたら出来上がっておりました、指の腹にデキモノ
きっかけも思い出せません。
突如、親指にデキモノが発生して、みるみる育った気がします。
もとは小さい傷でもあったでしょうか?
あったとしても思い出せないほど些細なものだったでしょう。何も覚えていないくらい、小さな出来事だったんです。
できはじめは気になっていたものの、しかし、ある程度カタチを成したらピタリと成長が止まり、痛くないし、不便でもないので、ほったらかしにしていました。
この先
閲覧注意。
自分は数年の間、指に引っ付けて平然と晒していたモノですが、美しいものではないので念のため。
こんなデキモノ↓
ポツって、まるいブツがあるのをご確認いただけると思います。
これが突如できて、治る気配なく居座っているんです。
指先だったら邪魔でしょうが、ほぼ側面なのでブツがあったところで特に問題はありません。そのため、何年も放置してきました。
が、
この頃は仕事で指先を使うことが多くてですね、ふとした拍子にブツに物がかすめることがあって、ブツの存在感が増してきました。
普段は痛くも痒くもないけど、押すといやあな感触
ブツは押したり、引っ掛けたりすると痛いのです。その瞬間は痛いですが、そのあとは痛いというほどのものではありません。が、嫌な感触が記憶にこびりつきます。
「あんた何なの」
と、忌々しい気持ちで観察することが多くなってきました。
表面の皮膚はざらっとしています。
ブツはかたくなっていて、中に芯があります。
できたて時に比べて、ブツの中がだんだんと黒ずんできたような気がします。内出血しているような感じです。
芯があるからウオノメか? と思い、
こういうの ↓ 貼って、根こそぎにしたろか。と、思いつきました。
でもウオノメって、そこの部分に一心に圧を受けて耐えて耐えて、その結果、角質が厚くなったという健気でかわいそうな症状、というイメージなんだよなあ。
そもそもウオノメって足の裏にできるものじゃないの?
と、ウオノメ説はしっくりきません。
手の指の、負荷のかからない側面に、なんでウオノメができますか。
ぬくぬくとした環境にありながら、このブツがウオノメを名乗ることは許されない!
と、思いました。
タコもしかり。
このブツは何もないところに突如できただけの、苦労もへったくれも知らない、ただの道楽異物なのです!
わかった……
イボだ!
こいつは、そう、「イボ」というやつなのです。
たらたら考えなくても
さっさと検索していたならすぐにわかったこと。
こいつはウイルス性のイボだ!
ウイルス性……ひえ〜!
とっとと病院に行って治療しましょう
てなわけで、そうとわかったからには次の休日にはきっちり皮膚科に行きました。
最寄りの皮膚科で、運がよかったのか、
待ち時間およそ15分、診療時間10分足らず、会計待ち時間およそ5分でした。
病名は「ジンジョウセイユウゼイ」
先生「どうされましたか?」
てけ緒「指にデキモノができました」
てけ緒、指のブツをお見せしました。
先生「これは感染るタイプのイボですね」
やはし!
感染るとか!
完全にアカンやつ、放置厳禁!
みんな、今まですまない。野放しにしてきてすまない。
でも私も被害者なのです。どこか、記憶にもないところでウイルスをもらったのです。子供はよくプールなんかでもらってくるよ、とか先生が言ってる。まき散らかしてるのはどこのドイツだコンチクショー!
病名をうかがうと、「ジンジョウセイユウゼイ」と教えてくれました。漢字にすると、
尋常性疣贅
です。疣贅というのは「イボ」のことなのだそうです。
同じイボを持つ方々、処置はチョチョイのチョイで済むので、病院に行きましょう。
液体窒素でブツを焼く!
治療方法は、液体窒素でブツを焼いてブツごとウイルスを取り去る、ということでした。
液体窒素って、二酸化炭素の固まったやつよりさらに低温の、恐ろしく冷たい、冷たいという次元を通り越したマイナス温度の危険物でしょう。
先生が部屋の隅のボンベを持ち上げて、マグカップに液体窒素なるものを注ぎましたよ。
ひえ〜、今からするのですか?
処置はチョチョイのチョイで済む
らしいのですが、内心びくびくです。
処置は後日になりますので出直してくださいと言われても、それはそれで面倒なので、いますぐ治してほしくて来ていますんで、そら今から治してほしいのはほしいです。
とはいえ
患部にヤケドを負わせるのだから痛くないなんてありえません。
けど子供だとて同じ治療を受けているらしい。
ワタシは大人です。
先生がマグカップに綿棒みたいな棒を入れて液体窒素に浸しました。その綿棒の先を私の指のブツに押し当てました。
うえ〜、痛いよう。
それでも痛みは大丈夫かと先生に確認されると、
「痛いですけど、平気です」
と、答えました。ワタシ大人です。
実際、飛び上がるほど痛いってことはありませんので、大人しく耐えられます。
綿棒をイボに押し当てられること数回。
緊張して肩が上がっているのがわかったので深呼吸深呼吸。
終わってみれば、これで終わり? という短い時間でした。
と言っても、チョチョイのチョイよりはじっくりめ。
この処置だけで終わりです。塗り薬も貼り薬も出されません。
あ、お会計ですか? 三割負担で1,480円でした。
二週間後にまたみてもらいます。一回ではウイルスが取りきれないことあって再発することもあるとのことです。
焼いた部分の痛みは数日続く子もいれば、家に帰るころには痛くなくなったという子もいて、個人差があるそうです。この病気は子供に多いんですね。ワタシは大人ですが。
処置後 待合でのお会計待ち時に燃えるような痛み
待合に帰って親指をみれば、イボ周辺が白くなっていました。処置中は顔をよそに向けていたので患部を見ていませんでしたので、処置後はじめてまともに患部を見ました。
イボの半径の倍の範囲の皮膚が白色になっています。
と思ったら、
そこが痛み出しました。燃えるかのようです。
本気で痛いやんけ!!
この痛みは続けば地獄。
子供たち、この痛みによく耐えたな?
と思っていたら会計に呼ばれて、会計を済ませた時には痛みは波が引いたり寄せたりするように、明滅気味になっていました。
その後、お買い物をしたりして過ごしました。意識しなければ忘れているくらいの痛みになっていました。
処置後 その日夜はもう痛くない
痛くありませんが、イボは治ったのではなく、取れたのでもなく、そこにあって、黒くなっていました。
イエ〜イ。
イボ処置後の変化観察日誌
処置後のイボの変化です。
5日後
処置後、患部に触ると痛いのでバンドエイドを貼って保護していました。
水でふやけたのか、バンドエイドを剥がすとイボ周辺の赤みが増していました。
バンドエイドを貼っていたらかえって不衛生になって悪化させそうな気がして、これ以降はバンドエイドを貼っていません。
13日後
二週間後に先生がまた来てねって言っていたので、皮膚科に行ってきました。
この頃になるとイボが取れるらしいのですが、見ての通り、まだ付いています。
せっかくなので、と、なにやら薬らしきものを楊枝の先で患部にチョイチョイ塗ってくれました。
5分もせずに診療は終わりました。
このイボがぽろりと取れて、下に新しい皮膚ができていて指紋もあれば順調に回復しているのだそう。
15日後
イボ周辺の皮が浮いてきたと思ったら、その日のうちにイボが剥がれました。
下の柔肌がお目見えです。周りの皮膚に比べると、そこに触ると刺激が大きいです。触らなければ何も感じません。
3週間後
ぱっと見は完全に治りました。
角度によってはイボがあった部分に丸い痕があるのがわかります。
ウイルスが取りきれていればもう大丈夫なんですが、目に見えないのでわかりませんね。
再発したらまた焼かれに行ってきます。
このように、
尋常性疣贅は一ヶ月もすれば治ります
私はイボができてから何年も放置していましたが、このように簡単な処置でひと月かからずに治せることがわかりました。
同じようなイボがもしできたときは、
市販の薬で自力でどうこうしているとこじらせる可能性もありますから、少しの勇気を持って、はやいとこ皮膚科を受診してくださいね。