錠剤を処方された時や、市販薬を服用する時、薬の粒が大きいときがあります。
用法を見たら、「子供は一錠の半分」となっていたりします。
1粒の半分を飲めと言われましても、半分かじれってこと?
と、戸惑います。
そんなときに試したい、錠剤を半分に割れるお手軽な方法です。
割線のある薬は手で割れる
錠剤を手だけで、半分に割れます。

ただし、手で割るには、条件があります。
真ん中に「よければ割ってください」的な、割線が入っているタイプの錠剤は、間違いなく手だけで簡単に二つに割れます。
下図のタイプです。

真ん中に溝が入っています。
薬の中には大きく、固そうなものもあります。
溝があったって割れる気がしないので、「この溝要る?」と、思っていませんか。
どうしても割りたいなら包丁の出番かと考えます。
スプーンの裏に押し当てて割る方法もネットに上がっています。
でも、実は道具要らずで真っ二つにできます。
道具に頼らず、指でつまんで押すだけできれいに二つに割れます。
1. 割りたい薬をつまみましょう
図のように両手で持ってね。

割線がある面が人差し指側(奥側・向こう側)

割線が縦方向になるように持つ

正しく持てたら、
2. 親指の爪を突き立てるようにして薬を向こう側へ押しましょう

キットカットや板チョコを割る時のように手首を使ってね。
3. 割線に沿って薬が割れる

手だけできれいに割れました。
固そうに見えても怯まずに押してみてください。割線がある限り意外と割れます。

このとおり。
(先日、割線があるのにめちゃ硬いやつ、ありましたよ〜。イーケプラっていうデカイやつ。あれは無理ですわ。テグレトールってやつも無理。無理なやつは無理なので見極めが大事ですね)
(追記:ワーファリンも無理! ケッコー無理なやつありますね!)
割線がないタイプの錠剤
例は市販品の鎮痛剤「イブ」

割線のない丸っこいタイプ。
これは手だけではお手上げです。押しても押しても爪が傷むだけです。割れるようには作られていません。
こういうときは、
潔く道具に頼ります
薬局に置いてある専用のハサミ「お薬チョッキン」

薬の真ん中に刃を当てて、チョキン。きれいに割るにはコツが必要。
一般のご家庭にはないですから、
市販の便利グッズを探し回って試すよりも、
まず、かかりつけのお医者さんや薬剤師さんに相談してみて
薬が大きくて飲みにくいなら、薬局の方で半錠にして分包してくれたり、
他のお薬に変えられないか検討してくれたり、あなたに合った方法を提案してくれますよ。
お薬は用法用量を守って正しく服用し、
健やか生活をともに送って行きましょう。
お薬小ネタ