ゆるゆると信貴山断食道場体験記ー四日目

断食道場に来て四日目となりました。断食2日を終えて、2018年1月1日今日から復食期間に入ります。

復食1日目

7:00 起床

昨夜はなかなか寝付けませんでした。

出先では乾燥防止にぬれマスクをして寝るのが常ですが、
部屋が寒すぎなのか自分の寝息で結露して「マスクつめたっ! 」てなって、昨日に続いて途中でマスクを捨てました。

ヨガニドラすれども眠れません。

唐突に鰹のタタキが食べたくなりました。
呼吸に集中できない。
私は鰹のタタキが食べたいんだ。

ところどころでうつらうつらし、朝になりました。

洗面所に立ち、鏡の自分の顔を見ますと、初日から寒さのせいか唇に色がなくなっていて顔色が悪いです。
化粧品を持って来ていないのでシミもバッチリで頭の白髪も目立ちます。くたびれた人みたい。実際くたびれてる。

その割には平然と生理が来ました。

8:00 お茶

昨日よりもさらに人が増えていました。

新入りさんが戸惑いながら梅番茶を作っています。

12人くらいは集まったでしょうか。
正月休暇を断食で過ごそうとは、いいことするなあ、でも変わった人もいたもんだなあと賑やかになった静座室を眺めました。

もう私は梅干しは梅干しのままで食べて、お茶はお茶だけで飲みました。
昨日の時点で醤油は無理。
お茶も欲しくはないけど結局飲むのは暖を取りたいからです。

遅れてとなりの部屋のおねえさんがやってきました。

唇の色がありません。私と一緒だ。
聞くと、昨夜は気分が悪く吐き気がして眠れなかったと言います。ああ、一昨日の私と一緒だ。
おまけに手足が痺れるって言ってる。そういえば昨日、誰かも言ってた。

10:00 おもゆ

今日から食事は復食のおもゆです。断食メニューの時と同じく部屋まで運んできてくれました。

おもゆ、初めてです。おかゆの上澄みである汁だけ。お茶の時と同じ梅干しがお供です。

すこしの塩味。すこしの糊。うん、おいしい。

食事というより飲み物です。お腹に優しいと感じます。ゆっくりゆっくりいただきます。

梅干ししょっぱい。さっき(8:00のお茶時)食べた味です。

……

……

これ、さっきも食べたやつ!!

誤魔化そうとしていた感想、「欲しいのはコレデハナイ」感が抑えられずにフタを押しのけ湧き上がりました。

ホシイノハコレトチガウ!

今日は体操はないし入浴もないし、もう夕食しか予定がありません。講演はあるのでしょうか?

朝食の後じっと部屋にいますが11時を回っても放送がうんともすんとも言わないのでないので今日は講演もないのでしょう。

やはりもはや待つものは夕食のみです。

散歩に行く元気が出ないでごろごろしていますが、待つものがまたもおもゆと思うと想像だけでさらに元気をなくしてしまいます。

私、もうおもゆは欲しくないです。
リンゴ食べたい、グリーンスムージー飲みたいと言います。

そう、自分が何を食べたくて何を飲みたいかがとてもはっきりわかっています。迷いはありません。

毎日癖になっていたミルクティーとクッキーなどのお菓子ではなく、欲しいものはリンゴとグリーンスムージーです。

友人はあんドーナツが食べたいと言っています。絶対に美味しいって約束されたもの。幸福のあかしのようなもの。あんドーナツ。

開山堂から本堂の混雑を眺める

おもゆを待っているだけなのはどうにも楽しくないので気持ちは乗らないものの外に出ました。

あまりにも質素で忘れてしまいますが今日はお正月です。

朝護孫子寺の参道まで出ていくと、おお、人、人、人。道を人が埋めていました。

昨日も人が多くなったと感じましたがそれの比ではありません。参道にテントが建っていてお守り類を売っています。昨日まではなかった風景です。

人の流れについていくことが難しい私たちは空いているほうへ逸れました。

人がほとんど足を向けない開山堂への階段を行きました。上りの階段はつらく太ももとお尻が痛くてすぐに息が上がります。
情けないくらい体力がありません。
後から来る人がすぐに自分たちの後ろに迫るのでそのたび横に退いて先に行ってもらいました。
普段は大して苦にならない段数だと思うのですが合間で二度休憩を挟んで辿り着きました。

ベンチに座って景色をしばらく眺めていました。

ここは人がまばらで静かです。高いので周囲が見渡せます。
左側の景色、成福院には人がひしめいています。
右のほうには清水の舞台のような建物が見えます。そこが本堂なのだと思いますが、人だかりです。清水寺を見ているかのようです。

眺めているうちに落ち着いてきて、また動けるようになったので、下りの階段をまたゆっくりゆっくり下りて、道場に帰りました。

このあと部屋に帰ってから友人はぐうぐうと夕食時まで寝ていました。
夜も早くからぐうぐう寝ているのですが、昼もよく寝ます。

どこの部屋からか、ごーごーと低いいびきが聞こえてきます。この人もかなり寝っぱなしです。

私のほうはこの2日間は夜ほとんど眠くならず眠っていませんが昼も眠くありません。体の変化は人それぞれのようです。

そういえば下剤をもらったけど全然お通じが来ないって言っている人がいました。
私はすっきりできたんだけど。断食1日目以降ほとんどトイレに行っていません。ほぼ食べてない、飲んでないから出すものがないのでしょう。

トイレに行く回数が少ないので余計にすることがないのかな。

本は読む気が起こりません。たぶん読書というのは集中力なり思考力なりなんらかの力を消費する行動なのでしょう。スマホっ子じゃないからWi-Fiの利用(100円/1日)は申し込んでいません。で、結局テレビ見ちゃう。

16:00 おもゆ

友人を起こして夕食をいただきます。

写真は撮り忘れました。朝の写真をまたここに載せてもいいくらい。同じ。

ああ、またこの味だよ。

ああ、ああ、せめてたくあんにしてください。せめてせめて、この梅干しがたくあんだったら、たくあんだったら。

笑顔になってる。たくあんだったら。ぼりぼり言わせて噛む。ぼりぼり噛んで絶対笑っちゃう。

ありがとうたくあん。ありがとうたくあんってなる。

うわー、たくあんが食べたい。

20:00 清算

明日帰るので荷物をまとめ始めました。

二日目の夜に洗濯して部屋干しした洗濯物、まだ干してたんかいって話ですが、まだ干していました。

触ると冷たいのですが濡れているためか乾いた上で冷えているのかはわかりません。微妙な感じです。
さすがに乾いているだろうとは思います。干しておくわけにもいかないので外して片付けました。

そうしているとノックがされました。

ドアを開けると道場長のおばあちゃんでした。
体調確認と明日帰るのでその清算に来られたのでした。

断食体験4泊、相部屋料金一人分。この他にテレビ代や電気ストーブ代も使用した日数分を支払います。

「次回入場費5%割引券」をもらいました。

預けていたお金が戻って来たので、その気になればすぐにだって飛びたてます! お金素晴らしい。選択肢があるって素晴らしい。

お話を聞くと、断食生活は長く入場している人にとっても三日目、四日目というのが一番しんどいという人が多いそうです。ここをすぎると割と平気になる人が多いそうな。

この四泊五日の体験が実は一番しんどいのかもしれない。

21:00 就寝

友人めっちゃ寝る。

ほんまにおもゆは2回で十分。2回で終わる、明日は違うと思ったから頑張れた。明日には帰れると思ったから今日をこうして過ごせました。

明日から食べられる!

てことには、喜びだけでなく不安な気持ちがあります。

不思議とあれもこれも食べたいとはならず、欲しいものが決まっています。
でもここを出たら何もかもが簡単に手に入りすぎます。

欲しくないのに食べる生活を送っていたことはわかりました。ここでの生活で、そこまで食べなくても生きていけるんだろうと感じました。

自分はこれからどんな食生活を送るんだろう。

不安がありつつ、

もう出汁カタクリ飲まなくていいこと、おもゆを飲まなくていいこと、それは確実な喜びです。
それは救いです。
解放です。

明日(最終日)が来るのを2日前から待ってた。昨日から切に待ってた。

明日は明日来る。やっと明日が明日来る!

興奮して眠れない。

断食道場 最終日」に続きます。

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