ヨガスタジオでのベストな場所取りを考えた

ホットヨガ

ヨガスタジオで、あなたの好きな位置はどこですか? いつも同じ位置にいますか? それともばらばら? 

この記事はコロナ禍以前に書いたものです。そんな時代もあったなあと懐かしむ程度にご参考ください。
2021年現在、マット配置の間隔は以前より1.5倍程度の余裕があります。

スタジオのマット配置が下図だとして、だいたいこの辺だなっていうお気に入りの場所、落ち着く場所ってできてくるんですよね。

私は日によって居場所がばらばらです。壁際以外ならどこでもよくて、前に行くときもあれば真ん中に行くときも後ろに行くときもあります。

転々としているうちに、それぞれの場所の特徴とベストと思える位置がわかってきましたよ。

以下は私てけ緒の偏見によるそれぞれの場所の特徴と、そしてそこから導き出したベストな場所です。

はやばやと埋まるゾーン

人気なのは程よい前と、程よい後ろです。

先生と鏡がよく見えるゾーン

スタジオ開放から早い段階で埋まるゾーンは、鏡の前です。
図1の赤マット位置を取る人は大抵、いつでもこのゾーンにいます。

図1 快適ゾーン

先生の動きがよく見えるというのはこのゾーンの魅力ですが、前の鏡で自分の姿を確認できることがこのゾーンの最大の魅力です。

傾向としては他ゾーンより「中上級者率高い ≒ 腹だしルック率高い」です。

腹だしルック

人にどう思われるかでなく、大事なのは自分がどう感じているか。誰にどれだけ視線を向けられようとも気にしない。むしろ Look at me.

後列を好む人はこのゾーン

図2の緑ゾーンをめがけていく人も多いです。

図2 後ろの方も人気

初心者、初級者のうちはこのあたりが落ち着くんですよね。ひっそりとしていたいんです。だからあまりこっちを見ないでね。今日はゆっくりしたいという場合もこの辺に行きます。

最高の位置、初回体験者用枠

先生と鏡がよく見えるゾーンは人気ですが、その中で体験者枠位置(図3の黄色マット)は遠慮される傾向があります。

図3 体験者枠

一目散にここにマットを広げに行く人はそんなにいません。

なぜ初回体験者の場所がここなのかと言えば、いい場所だからに決まっています。
あらかじめマットが敷いていなければ体験者はいないってことなので、初心者は進んでここに行くべし。初心者こそ鏡が見える位置取りをすべし。

避けたいゾーン

ズバリ端っこは避けたいゾーンです。

私が通っているのはホットヨガで、壁際にヒーターがあります。他の場所と比べてヒーターそばはやっぱりあついですよね。常温スタジオや床暖房のスタジオだったら気にしない項目です。

しかし端ゾーンの問題はヒーターだけではありません。前後左右が人であるよりも、一方だけでも壁があったほうが気楽と言えば気楽ですが、そのメリットを打ち消すデメリットが、あるかもしれません。

鏡が近すぎ最前列

わかりますか、鏡が目前にある最前列です。鏡で自分のフォームがよく確認できていいと思えますよね。ヨガにハマり出したら鏡の前に行きますよね。

図4 最前列

このゾーンはプログラムによっては鏡が近すぎることがストレスになります。「ウォーリア3」が出てくると、おっと、と、なります。

ウォーリア3

手を前に伸ばさず後ろに伸ばすのであっても、上半身を前に倒した時点で頭が鏡にぶつかります。立ち位置を後ろにずらして仕切り直しです。フローがメインのプログラムだと流れが途切れます。

太陽礼拝しかり、フローは割とマット前方に立って始めることが多くないですか。それでマット前方に立って始めると、途中で鏡とぶつかりそうになって後ろにずれることになります。

たとえばサウンドフローヨガ(LAVA)はそうなります。プログラムを覚え込んでいればウォーリア3が入る流れの前にマットの立ち位置を後ろ寄りにしておくこともできるかもしれませんが、まあ、そんなに覚え込んでいる人はよっぽど通いつめています。そもそもこの位置は取らない気がします。

広々と余裕を持った配置にしてあるスタジオならこの問題は起こらないですか。けど、そうじゃないスタジオのほうが多いと思いますよ。あなたのスタジオもこんな感じ?

窮屈な左右壁際ゾーン

隣が壁というのは落ち着ける場所ではありますが、いいことばかりではありません。

腕を左右に広げるポーズで手が壁とぶつかります。ぶつからないよう腕を曲げる必要があります。

図5 横壁際

ただし、立ち木のポーズなどのバランスポーズが苦手な場合、よろけた時にすぐに壁に手をつけて壁に支えてもらえるのはいいところかもしれませんね。

落とし穴がある最後列ゾーン

最前列、壁際と同様、後ろの端っこも窮屈なのです。一番後ろのゾーンを見てみましょう。

図6 最後列

私の通っているスタジオでは↓の動きをするとき壁までは行かないでも壁手前のヒーターを蹴ります。

しかし、それはまだいいのです。このゾーンの一番の恐ろしさはそこではありません。

自信がないから不安だから、という気持ちで最後列に位置取ったとき、こんなはずじゃなかった、という事態になることがあります。

たとえばヨガフローベーシック(LAVA)ですが、いつの間にかインストラクターさんが後ろの壁まで移動しています。全員後ろの壁に向きます。

「!?」

最後列のはずが、一番前の雰囲気です。そうです、今あなたは最前列に立っています。前に人はいません。見えるのはインストラクターのおねえさんだけです。しかもここで続くのはバランスポーズです。いつも以上にふらつくこと必定です。

最後列は最前列にもなりうることを心に留めておきましょう。
(左右壁際も同様に最前列になりえますがその衝撃は最後列に比べると小さいです)

最上な位置は先生のど真ん前じゃない?

以上を踏まえまして、

「最高な位置取りである体験者枠」のさらに上を行く、最上位置って、実は、ここじゃないかと思うんですよ。

図7 マイベスト位置

先生のど真ん前。

そこまで人気がない位置です。ここを真っ先に取りに行く人はそうそういません。先生はよく見えますが鏡が見えません。

でもね、鏡が見えないところがいいんじゃないかと思うんですよ。この頃。

鏡があったら気が散っていけません。視覚からの情報はインパクトが強いです。鏡を見れば「私ふらついてる笑」と思いますし、鏡では自分だけでなく周囲の人もよく見えるので、隣近所の人がバランスを崩すと私は釣られます。
家でするのとスタジオでするのとでは違うことないですか? スタジオだと、自分の体の感覚よりも周囲の人の動きを見てしまいます。

だから、そんな人はもう鏡が見えなくて周囲の人があまり見えない位置に行ったらいいと思いついたんです。ゆえに先生のど真ん前。前を向いている限り、見えるのは先生だけです。

他にも鏡が見えないゾーンはたくさんありますが、人に埋もれたゾーンだと先生が見えづらいです。周りが慣れた人ならそれでも大丈夫なんですが、初心な人々が集っていると、時々今何をしているのかわからなくなります。私、ところどころ意識がどこかに行ってて、誘導を聞いていないんですよ。

でも先生のど真ん前なら途中で意識が飛んでもすぐに今何をしているのかがわかります。もう無心で先生のコピーのように動くのがいいんじゃなかろうかと、思いついたんです。この頃。

こういうわけで、最近やけにど真ん中行く人物を見つけたら、それは私です。

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